生きづらさを感じているあなたへ~障がい者・引きこもり・不登校支援~『小さな小さな大きな決断』

【きっと誰かの役に立ってる】
リクが伊勢にやってきて約1か月がたちました。
リクとの最初の約束は1か月研修だったので、
本当は明日の金曜日がリクの最終日です。
昨日の夜、リクと話をしました。
『1か月、本当によくがんばったなぁ。
お父さんお母さんお姉ちゃんと離れて過ごすなんて
初めてのことだったから寂しかったやろう。
でもリクはがんばれたな。
えらいぞ!』
表情は変えませんでしたがリクは小さくうなずきました。
目にはちょっとだけ涙も。
13歳、自閉症。
人と話すどころか一緒に何かをやることはとても難しく、
家族以外とはここ何年も関わってこなかったリクが、
少し年の離れたお兄ちゃんたちと一緒に生活し、
もっと年の離れた人たちと一緒に仕事をし、
たくさんの人と関わってきました。
おそらくリクの精神的ストレスは相当のものだったでしょう。
『リクがこの1か月でできるようになったこと数えてみようか?』
と言って、やってきたことを振り返りました。
少し考え込んで、小さな声で
『…………机拭き、
 ……床掃除、
 …お皿洗い、
 …生姜の皮むき、
 …卵の皮むき、
 …ドレッシングのパック詰め
 …真空パック機の袋とじ
 それから、あれとこれと…』
出るわ出るわ。
なんと合計50コ出てきました!
最後の10個ぐらいは前のと被ってましたが(笑)
『すごいなリク!
たった1か月で50個もできること増えたんやな。
リクがこれをできるようになったおかげで
助かった人がたくさんいると思うよ。
できることが増えたら、喜ぶ人が増えるだろ?
そしたらその人がまたリクにお願い事をしてくる。
それを繰り返しやってたらどんどんリクのできることが
増えていって、その中にリクが「これやってみたい!」って
思えることが混ざってるはずだよ。
リクの「これが楽しい!」がみつけれそうやね。
…どうだろ、もうちょっと残ってできること増やしてみない?』
リクは少し考え込んで、いや、だいぶ考え込んで、
『…あと1か月がんばります。』
と、自分の口で言えました。
なかなか伝わりにくいかもしれませんが、
自閉症と診断された子がこんなこと言えるのって、
すごいことだと思うんです。
文字通り自分を閉ざしちゃってる子が、
いろんな人との関わりを通じて心を開き始めています。
年末にかけてのあと1か月。
リクはもっともっとできること増やして
みんなに喜んでもらえるようにがんばります。
応援していただけると嬉しいです。
(〇オンラインショップ⇒https://kurofunefarm.thebase.in/ )
最後にリクに聞きました。
『できること増やして誰を喜ばせたい?』
やっぱりでてきたのはお父さんとお母さんとお姉ちゃん。
そりゃそうです。
リクは家族が大好きだし、一日も早く会いたいと思ってます。
『こっち(伊勢)ではどう?誰か喜ばせたい人いる?
リクはこっちで誰に一番お世話になったかな?』
『…辻さんと、○○さんと、○○さん。』
写真の3名です。
クロフネファームの利用者さんですが、
リクをとても可愛がってくれている
伊勢のお父さんとお母さん×2名です。
もちろんこの3名だけじゃなく、他のお兄ちゃんお姉ちゃんたちも
いつもリクの面倒を見てくれています。
みなさんいつもありがとうございます。
みなさんのあたたかい心で小さな心の種が発芽してます。
クロフネファームでは支援員だからやる、
利用者(障がい者スタッフ)さんだからやらない、
ということはなく、それぞれが自分のできることを
一生懸命やれる環境作りに努めています。
それぞれ肩書や役割はあるけれど、
そのとき目の前に困っている人がいて、
助けてあげたいなと思ったら立場なんて関係ないと思います。
その助け合いこそが就労支援の本当の形だと僕は思います。
何でもかんでも手を出すことがいいわけじゃない。
管理者の僕なんかより、隣にいてくれるスタッフの方が
感謝できるなんてステキな話じゃないですか。
あなたのそのやさしさ、そのがんばりは、
きっと誰かの役に立っている。
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