生きづらさを感じているあなたへ～障がい者・引きこもり・不登校支援～『人生のパーキング』
kurofunefarm
【人生の高速道路】
耕せにっぽんにやってくる子たちの中に、
環境が変わってそのスピードについていけず
ちょいちょい逃亡してしまう子もいたりします。
先日、耕せにっぽんにやってきて1か月ぐらいした
ルフィという子が夕方になっても寮に帰ってこず、
みんなで夜中まで探したということがありました。
その日はネットカフェで見つかりまして一安心でしたが、
その後も2回、これまで合計3回逃亡しました。
≪逃げることは悪いことなのか？≫
その後、彼とゆっくり話をしました。
みなさんに迷惑をかけて申し訳ないという気持ちもあるが、
でも現実が嫌だ、と思ったら逃げてしまう。
そんな自分が嫌だ。
でもなかなかがんばれない。
どうしたらいいんでしょうか。
そんな感じでした。
僕は逃げることは悪いことだとは思いません。
そして今回の彼の行動は逃げだとは思いません。
パーキングです。
自分の目指したいことがあって、
こんな風になりたいという自分があって
『そうなるには何の努力をしたらいいかをしっかり考える』
ことが大事だね、という話をしました。
人生には何度も何度も分かれ道がやってきます。
選択の連続です。
『今日のご飯は何を食べよう？』
という小さなことから、
『どの仕事を選ぼうか？』
という大きなものまで、
毎日毎日、選択を迫られます。
道は大きく分けて2種類です。
『楽な道』か『楽しい道』
似ているようで全く違います。
そして『楽な道』は道に見えて休憩所です。
もっと前に進みたい、自分の人生を充実させたいと思ったら、
今の自分にはできるかどうか心配でも
覚悟を決めて本線『楽しい道』を選ばないと前に進みません。
引きこもってしまった子たちの多くは、
この休憩所を選ぶ癖がついています。
そしてなかなか休憩所から出れない癖がついてます。
もちろん休憩も必要です。
でも休憩したら本線に戻り前に進まないと
充実した『楽しい』人生にはなりませんから
いつかは休憩所から出ないといけない。
その勇気がなかなかでない子が多いです。
そして休憩所に居続けてしまっている自分を
ダメなやつだと思っています。
耕せにっぽんはそんな子たちと一緒に休憩所に行き、
目的地を一緒に考えて、この先の地図を一緒に広げながら
次の休憩所も探して、少しずつ前に進んでいく
手伝いをしています。
進むスピードもそれぞれ。
行く目的地もそれぞれ。
でもみんなが『自分の人生って楽しい！』と
思ってもらえるように、
並走しなくても自分で進んで自分で休憩できるように、
そんな自力を身に着けるための練習を毎日やってます。
興味のある方はぜひ一度見学に来てください。
…続き
ルフィと今日の終礼で話をしていて、
彼は『木曜日からTAOYAに行きます！』
と自分で決めました。
TAOYAとは研修先のホテルで、仕事内容も結構ハードです。
でも先輩研修生たちはそこで鍛えられて
バンバン成長しています。
そこに行く決心をしました。
その後、ルフィが言った言葉にしびれました。
『きっと僕は水曜日の夜か木曜日の朝に、やっぱり行かない
と言ってしまうと思います。
そのときは首捕まえて無理やりにでも連れ出してください。』
これがルフィの覚悟です。
ちゃんと自分で自分の尻をたたく覚悟ができた。
これはとても大きなルフィの成長です。
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