生きづらさを感じているあなたへ~障がい者・引きこもり・不登校支援~『僕が覚悟を決めた日』

【不安と歓喜の先にあったもの】
…いやはや。
今週はここ数十年で一番濃い一週間を
過ごさせてもらったと言っても過言ではない、
そんな経験をさせていただきました。
20年分ぐらいの不安と恐怖と、
20年分ぐらいの喜びをいっぺんに味わって
ただいま感情の整理が追いつきません。
月曜日の朝の9時、とある研修生が行方不明になりました。
こっちにきて5回目の逃げ出しでした。
これまでと違ってたのは逃げた場所が伊勢市内ではなくて
遠く離れた隣町の山奥の研修先のホテルからです。
『これは…ちょっとまずいな…』
と思ってホテルに向かい、
ホテル内の各フロアのトイレやお風呂、客室から
周辺の浜辺や中庭、林の中、などなど
思いつく限りのところは探しましたが見つかりません。
ここのホテルは公共の交通機関ではいけないため、
自分の車で来るかシャトルバスで来るかしかありません。
でもシャトルバスは宿泊者のみの乗車となってて、
それ以外の人は乗れないんです。
夕方になり辺りが暗くなってきます。
『これはまずい、非常にまずい!』
身を隠せる場所がないのです。
寒さをしのげる場所がないのです。
ふと目をやると夜の暗闇の中で波がバッシャンバッシャン
うねっています。
『まさか…』
も頭の中によぎりましたが強引に振り払いました。
警察に届けも出し、今度は伊勢市内と隣町の捜索。
立ち寄りそうなところを探しながら
神様、亡くなった父、おじいちゃん、おばあちゃん
見たことも会ったこともないご先祖様などなど。
祈れるもの全てに祈りに祈りました。
眠れない夜を過ごして、次の日も市内の再捜索から、
ホテル近郊の旅館や展望台や工事現場の方などに
こんな子がいなくなったから見つかたら連絡が欲しい、
と頼んで回りました。
遠方からその子のお父さんも合流しました。
二人で話しながら暗い重たい空気が流れます。
そして火曜日、夜の19時。
なんとその本人から電話が鳴りました!
案『もしもし!どこにおるの?』
その子『道を歩いてたら、いなくなったこと知ってた人が
   声をかけてくれて車に乗せてもらってます。』
よかったーーーーー!!!!!
心からの叫び。
隣にいたお父さんは泣き崩れていました。
当たり前ですよね。
僕なんかより何十倍も安心したと思います。
今まで味わったことのない不安と恐怖と、
今までに味わったことのない安堵感と幸福感を同時に味わって
全身の力が一気に抜け落ちました。
近くで合流して、その方に何度もお礼を言って、
さあ、なんてその子に話をしようか。。。
心の底からのお説教タイムです。
いろんなことを山のように話しましたが、
簡単に2つにまとめますと、
『人の気持ち』と『ケジメの取り方』の話をしました。
案『隠れてたときどんなことを考えてた?』
その子『ちょっとした冒険心もありましたけど、
   でもやっぱり夜になったら怖かったです。』
…冒険??
イラーー!!っともしましたけど押さえました。
案『そしたらおれとかお父さんとか周りのみんなは
 どんなこと考えてたと思う?』
そ『お腹減ってないかなとか、寒くないかなとかですかね。』
ここが違うのかと確信しました。
案『あのな、死んでるんじゃないかと思ってたんだぞ。』
そ『え、そうなんですか…すみませんでした。』
相手の気持ちになるって難しいです。
経験値の浅いこの子たちにとってみたらなおさらです。
こんなことになったらあの人はこんな気持ちになるんじゃないか
と、想像ができたとしたら連絡の一本入れるでしょう。
でもそれが想像できない。
これまでなかなか人とうまく接することができなかったから
あまり人に踏み込んだ経験もないから、
ケンカもしたことなければ親友と抱き合ったこともない。
そんな子に相手の気持ちを考えろ!という方が無理でしょう。
だから今回のことで、僕の気持ちのありったけを
なるだけ丁寧に伝えました。
どれだけ伝わったか分かりませんが、
『もう逃げません!』
と大きな声で言ってました。
そしてもうひとつ。
今回、お前は誰かを困らせてやろうとか
心配をかけさせてやろうとか思ったわけじゃないだろうけど、
自分のやったことはしっかりケジメをつけて、
やってしまったことに区切りをつけた方がいい。
これはとってもきつい作業だけど、
おれも一緒に行くからやるぞ。
というと『分かりました』との返事。
もう夜中の23時近くなってましたけど、
まずは捜索願を出した伊勢警察署に頭を下げに行きました。
『大変ご迷惑をおかけしました。
ご協力いただきまして本当にありがとうございました。』
を伝えに行きました。
担当の刑事さんがいち大人としてしっかり説教してくれました。
迫力もあったし単純に怖かったと思います。
そして次の日は、協力してくれた各所全てに菓子折り持って
一緒に頭を下げて回りました。
よかったね、と言ってくれるところもあれば、
呆れた顔でその子を見られるところもありました。
彼にとっても結構つらい時間だったと思います。
でもこれがケジメです。
自分がやってしまった過去は過去。
そこから逃げたら一瞬は楽ですが、おそらく一生後悔します。
ケジメをつけるとは過去を断ち切って前に進むことだと思います。
それを今までは逃げたり、親にやってもらってた子たちが多いです。
自分でやるから前に進めます。
彼が一人前になるのはきっとまだまだ時間はかかると思います。
これまでの人生で染みついた彼の逃げる癖が、
今回のことだけできれいさっぱりなくなるとは思いません。
でも彼がしっかりと前を向けるように、
自分で自分のケジメをつけれるようになるように、
これからも一緒に考え寄り添っていきたいと思います。
今回のことで自分の中に生まれた
一番大きなものは『覚悟』です。
2日目の朝、
彼が寮に帰ってこなかったのを確認して『死』を意識しました。
これまでも障害福祉事業をやるときや、
耕せにっぽんで引きこもりの子たちと関わろうと決めたときも
自分の中では覚悟を決めたつもりでいましたが、
その『死』を意識したときに
今までしてた覚悟のもい一段深いところの
覚悟が決まりました。
これはきっと『覚悟を決めろ!』と言われたところで
決まるもんじゃないと思います。
経験からしか生まれないものがあります。
そしてもう一つ。
見つかったという連絡が来たとき、
隣で泣き崩れるお父さんを見て胸の奥の方のスイッチが
バチーン!と音を立てたのが分かりました。
何事も経験と言いましたが、しなくていい経験もあります。
この事業を通して救える命と、与えれる安心感があるならば
とことんやったろやんけ!!と思ってます。
今回のことでご心配をおかけした皆様、ごめんなさい。
一緒に探すのを手伝ってくださったり協力してくださった皆様
本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
あとひとつ、自分の中で出てきた思い。
自分(自分たち)だけでできる限界を痛烈に感じました。
今思うと当たり前ですが、
僕一人でできることなんて本当にたかが知れてます。
ちゃんとみなさんに頭を下げてお願いしようと思います。
手助けしてくださいm(_ _)m
協力してくださいm(_ _)m
応援よろしくお願いしますm(_ _)m
僕らは障がい者さんでも引きこもりくんや不登校の子たちでも
生き辛さを感じている方たちの力になりたいと思ってますし、
そこに責任を感じて一人で背負ってる親御さんの力に
何か少しでもなれないかと思って、
『47都道府県クロフネファーム化』
を本気で実現していこうと思ってます。
どうかこれからも応援のほどよろしく願いしますm(_ _)m
※シェア拡散大歓迎です。
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障がい者の方の働く場所を全国に増やそう!プロジェクト
『クロフネファーム』
〇クロフネファームホームページ
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『47都道府県クロフネファーム化計画!!』
これから全国各地に障がい者さんの働く場所を
たくさん作っていこうという目的のオンラインサロンです。
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